有田唐船大観音 Arita Tousen Daikannon  お問い合わせ |  サイトマップ
 



■有田唐船大観音とは?


   
観音様を描いた掛軸で、日本最大級の大きさを誇ります。このクラスの大きさのもので全て 
  が見えるように常設されているのは、こちら「有田唐船大観音堂」だけです。
  通常〈聖観音像〉には”龍”は描かれませんが、”龍”は自然のエネルギーの象徴であり、”龍泉
  寺”の一字でもあるため、あえて描いていただきました。また、観音様が右手に持たれている
  ”水瓶の水滴”は”清浄”を意味します。”観音様”で<癒され>、”水滴”で<悩みを洗い流し>、
  ”龍”で明日への<活力>を満たしていただきたい、との願いが込められています。


  ○制作寄贈奉納者 女流仏師 
飛梅沙羅應(とびうめしゃらん)
  ○大きさ〈観音像本体〉
10m 〈画軸全体〉17m × 横

  ○制作日数     
7年半
     美濃産の手すき和紙である麻紙を使用し、金箔地極彩色で4年間かけて描かれまし
     た。表装は強度を保つため7回の裏打ちが施され、その内の1回には多くの方々よ
     り祈願奉納された般若心経お写経が張り付けられ、数百年の保存を可能にするため、
     仏画の周囲は京都西陣の本金織物により仕立てられました。表装には3年半もの月
     日を要しました。
        
   ※左写真は表装を仕立てる前に撮影したものです。

■有田唐船大観音との御縁 飛梅沙羅應師 略歴
 

 平瀬山 龍泉寺にて平成11年の秋にはじまります。
 御縁あって、女流仏画師「飛梅沙羅應(とびうめしゃらん)」師の仏画展を龍泉寺にて開いておりま
 した。その準備中に沙羅應師の「10mの観音さんてどんなやろ!」という一言。住職には人々の安
 寧と自らの30有余年の仏師道としての集大成を残したい、と聞こえました。そして仏画展が終わる
 ころには、沙羅應師はやる気に満ち溢れ、「大観音さんが出来上がった暁には、この龍泉寺に奉納し
 たい」と、、、

 10mもの大観音に表装をほどこすと17mにもなります。17mもの仏画を安置するには20m以
 上の高さが必要です。住職は悩みます。奉納いただけるのは大変ありがたいことだが、お寺の本堂が
 9m。とてもこの仏画を掛けておまつりできない。掛けるのであれば新しく建物をつくらなくてはな
 らない。しかし自分の代では到底無理だろう。後世に託そう、と半ばあきらめかけていました。そこ
 に、龍泉寺発祥の地である唐船城跡地が再び龍泉寺のもとに戻ってきたのです。

 住職は決意します。これは観音様のお導き、私が観音様をおまつりするお堂を建てるしかない、と。
 10メートルは約三十三尺。「観音経」に「観音様は人々の悩みにそして願に応えるべく、三十三の
 姿に身を変えてお救い下さる、ありがたい仏さま」と出てくる。その吉祥の数にあやかって何として
 も三重の塔のお堂を建てよう。そしてそこに観音様を御安置し、たくさんの人に出会ってほしいと。



 1946年 徳島に生まれる
 1965年 名城大学を中退したのち京仏師 
       故松久朋琳、宗琳の門下生となり、
       仏像彫刻、截金(キリガネ)、仏画の
       指導を受ける
 1976年 本格的な仏画制作に入る
 1985年 仏画教室を徳島にて開始
 1988年 ソウルの東国大学大学院仏画科に
       1年間留学
 1993年 高野山三宝院にて第1回個展
 1994年 四国新居浜の泰峰堂ギャラリー
       にて個展
 1999年 九州有田龍泉寺にて個展 
       大観音描画発心、今日に至る


■御堂の建立へ

 龍泉寺の発祥の地である場所に三重の塔を。
 17mの観音様をおまつりするには、23mもの高さが必要となります。
 もちろん木造で作れるものと思っていた矢先、建築法上では13mを超える高さの建築物は
 鉄骨でなくてはならないことがわかります。仏様の波長は自然の波長と同じ。その波長の中
 にご安置しなくては、との住職の思いは日に日に募ります。しかし、鉄骨での工事は始まり
 ました。そんなある日、一冊の本に出会います。その本の中には、「集成材を用いれば高さ
 13mを超えるものも木造建築としてみとめられる」と、、、!
 そして、鉄骨で進んでいた工事を中断して、集成材を使用した木造建築へと切り替えること
 になりました。住職の強い思いが通じたようでした。


■御堂の完成へ

 そして「有田唐船大観音堂」は19mの一本物木骨(集成材)を本柱
 として11本使用し、現代建築基準法の下では日本最大級の巨大木造
 建築物として、
平成19年4月25日に落慶いたしました。

 完成から6年。沢山の方に観音様とお会いいただきました。
 一度だけでなく、お礼参りにお見えになる方や、観音様に魅了されて
 何度も足を運んでいただいている方。

 これからもみなさまとの御縁を大切にしていきたいと思っております。

                                   


<土産物店>
も併設しております。






  

【観音札】
 
封筒の中に祈願書と観音札が入っております。観音札は身近にお持ち下さい。
祈願書には住所、お名前、年齢を書いて下されば、さらに個々人の祈願成就の
おつとめをさせていただきます。封書で送っていただいても結構です。
お土産に大変喜ばれています。


     
 数珠は品揃え多数、お安くご提供しております。写経用紙も人気です。